仕組みについて

歯10

歯を白くすることはホワイトニングといいます。これはブリーチングと呼ばれることもあります。仕組みとしては薬剤を用いることによって、歯の表面が白く見えるようにするのです。このブリーチングには主に2つのメカニズムが存在しています。

1つはホワイトニング剤によって歯の表面にある着色物を白く漂白してしまうことです。そして、もう1つは、歯の表面の構造をホワイトニング剤によって変化させてしまうことです。薬剤については過酸化水素や過酸化尿素が主成分となっています。

着色物を漂白するというのは、洗濯をするときに漂白剤を使うのと原理としては同じです。一方、歯の表面の構造を変化させることについては、表面の構造を曇りガラス状にすることによって、光が乱反射するようになり、歯の黄ばみが白く見えるようになるという仕組みです。

したがって、歯の色が白くなるわけではないのです。歯はエナメル質と象牙質によって構成されています。エナメル質は半透明となっており、その下にある象牙質は黄色みがかってしまう。したがって、歯を白く見せるためには、象牙質の色が見えなくする必要があるのです。

そのためにエナメル質に加工を施します。これがホワイトニングの仕組みです。